3/21に、位牌岳へ登りました。

まさひとです。こんにちは。

 

4/14木曜日の夜以降、熊本県を中心として九州では断続的に地震が起きています。とても心配しています。4/17日曜日には雨の予報で、なるべく被害が少ないように願っています。そして、またコンビニとかどこかで募金が始まったら幾らかでも寄付をしてくるつもりです。

 

このたび被害にあわれた皆様には謹んでお見舞いを申し上げるとともに、不幸にして亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

さて。3/21ですが、私は所属会の先輩たち4人と一緒に、沼津市の水神社(すいじんじゃ、一般には「すいじんさん」、 標高は500~550mくらいではないか)から位牌岳(いはいだけ 1457.5m)へ登りました。

 

今回私たちが位牌岳へ登ろうと決めたポイントを幾つか挙げておきます。①静岡県の中部から、それほど遠すぎないところにある山々のうちで、位牌岳は、変な表現ですがちょっと縁の薄い山でした。②水神社から位牌岳までだと、距離も標高差もわりと大きいのですが、まあまあ頑張って何とかなる範囲です。③終わってから、ニューウェルサンピア沼津の温泉へ寄り道するため。もちろん山登りは大事ですが、終わってからの温泉も、すごく大事です。

 

 

 

既に先輩はブログをアップしています。リンクを貼っておきます。

静岡の山と渓 位牌岳 (愛鷹山山系)

 

 

 

では、さっそく写真を見ていきましょう。

 

 

 

私たちは7:30ぐらいに水神社へ集合しています。準備をして、神社にお参りしてから、しばらく舗装された道路を歩いて、つるべ落としの滝ハイキングコース入口より山登りをスタートです。この写真の真ん中ですが、赤く大きく「山火事用心」と書かれていて、案内板の建てられているところがその登山口です。8:20に通過。

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天気予報は、まずまずの晴れになっていました。でも当日は、どうにも雨がやみませんでした。だから予定を変えて、沢沿いにある「つるべ落としの滝のルート」を登って、尾根通しに「池の平のルート」を下ってくる方が、より安全だろうと話がまとまっています。つるべ落としの滝のルートは、この写真のように岩がゴツゴツとしていて、濡れている時には下りだと、やや危ないからです。

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千畳岩と、柱丈節理を通過して、ようやくつるべ落としの滝に9:30ごろ到着です。ずっと昔に私はここへ来た事がありますが、その時につるべ落としの滝は水の量が少なくて、冴えない感じでした。今回は直前に雨が降っているためでしょうか、けっこうしっかりと滝になっています。

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日差しも無く、眺望も無く、雨が降っていて、寒々しいです。自分自身が計画した今回の位牌岳ですから、黙々と登っていきますが、どうにも気分は晴れません

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ルートのあちこちでミツマタが咲いていました。和紙の原料となる木で、今ぐらいに薄い黄色の花を咲かせます。枝が三つ又に別れていくので、ミツマタと呼ばれます。

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何だか雨が、やまないどころか、みぞれに変わってきたんですけど。ううむ、どうしたものか。まいったなあ。。。この辺で中止にしておくべきなのかなあ。。。

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どうしたものかと思っている間にも、みぞれは雪に変わって、あたりは白く染まっていきます。おいおい、3/21に静岡県の標高1500m以下にいるのだけど。長野県の標高2000mとかじゃないのですけど。さっきまでと気分は変わって、やけに興奮してきました。私は今シーズンで初めての雪遊びです。

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位牌岳を含む愛鷹山系の全体に降っている訳ではなく、あくまでも私たちがいる、この標高と時間帯だけが、雪になったみたい。天気予報の、全体としては間違っていなくて、沼津市のいわゆる市街地などでは普通に晴れていたみたい。

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「つるべ落としの滝のルート」と、「池の平のルート」が合流する地点まで来ました。標高は1310mぐらいで時刻は11:20ぐらいでした。こういう雪の展開になるとは予想もしていませんでしたが、雨具や防寒着は全員問題なかったため、位牌岳の頂上まで登ってこようと決まりました。積雪は1センチも無いけれど、注意していきましょう。アイゼンはとりあえず必要ないだろう、たぶん。

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位牌岳の頂上から袴腰岳に続く主稜線に出ました。地図に書かれているところよりもずっと南側で、標高だと1350mまでいくかどうかぐらいのところです。

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火山灰の積もっている山ですから、雨が降ると登山道はドロドロで滑りやすくなります。こんな状況で転んだりすると、泥だらけになったまま、あとずっと過ごさなくちゃいけなくなりますから、木につかまったりして慎重に登っていきます。

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ようやく位牌岳の頂上へ到着です。晴れていたら富士山とか見えるはずですが、何にも見えません。雪とガスばっかりです。11:50ぐらいでした。

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もう一枚頂上です。さすがに誰も登っていないだろうと思いましたが、ここまでで2組とすれ違いました。本来なら頂上で1時間ぐらいのんびりしていたいけれど、とてもではありませんがゆっくりしている環境では無いから、少しだけ休憩したら私たちも下山をスタートです。下山をはじめて直ぐですが、手袋がびしょ濡れだったため、予備の手袋にみんなで取り換えていまして。予備の手袋を、こうやって参加者がみんな持ってきているのも、なかなか珍しいのではないかと思いました。

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つるべ落としの滝ルートと、池の平ルートとの合流点から、私たちは池の平ルートへ下ります。この合流点から少し南側へ下っていくと、写真のようにブナの木があちこちでいっぱい倒れているところがあります。ずっと前に位牌岳へ登って来た時には、ここを通過するのにえらく苦労したような印象でしたが、今はルート上に倒木はありませんでした。私の記憶違いかも知れません。

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池の平のルートになっているこの稜線は、傾斜が強いところと傾斜があんまりないところを繰り返していきます。稜線としての幅はけっこう狭くて、なかにはルートの両側が切れ落ちているところもあります。先ほどの倒木帯を過ぎて、まだまだずっと稜線を下っていきますと、ようやく雲が途切れて日差しが出てきました。

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ルートの途中から、西側を見ています。写真の真ん中の、左側のピークが愛鷹山ですね。愛鷹山から右側の、一旦下がってから登ったところが馬場の平です。2014年の1/2に、この愛鷹山や馬場の平そして袴腰岳あたりを私たちは歩きました。また、いつか行ってみたいですね。

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やっと、ようやく、池の平へ到着です。14:30ぐらい。駿河湾伊豆半島と、沼津アルプスも見えます。予想外の天気にヒヤヒヤしましたが、ここまで来ればちょっと安心です。

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池の平では、既に馬酔木(あせび)が満開でした。

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池の平から後は林道を歩いて、私たちは水神社の駐車場へ戻りました。15:30ぐらいでした。

 

最後に、ニューウェルサンピア沼津にて温泉に入って解散しました。ここは初めて入ってみましたが、沼津インターの近くにこんな温泉が存在したとは、ね。全然知らずにいました。

沼津のホテル、天然温泉、ニューウェルサンピア沼津

 

 

 

以下は感想です。

 

 

 

山登りをたくさん計画していると、なかには失敗だってあります。失敗というか、景色が全然何も見えなかったり、雨で寒くて危険だったり、ですね。もちろん出来る限りの情報を集めていますが、所詮は山だから実際に行ってみないと、どうしても分からない部分があります。

 

今回の位牌岳も、予報こそ晴れですが、もしこのまま雨が降り続くようなら途中で打ち切って、温泉にだけ入って帰りましょうか、なんて話しながらスタートしたのでした。

 

 

 

しかし山登りをスタートしてから、1時間が過ぎても2時間が過ぎても、全く雨がやみませんでした。もちろんみんな雨具から何から装備を一式持ってきているとはいえ、計画者として内心はヒヤヒヤでした。ひょっとしたら、今までの山登りで最悪の大失敗になるかもしれないと、中止して引き返す方が良いのかも知れないと思いました。

 

そうしたら、雨が降り続くどころではなくて、雪に変わり、あたり一面が白く染まっていきました。予想もしなかった展開でした。

 

 

 

狙った訳ではありませんが、3/21に位牌岳へ登って、とても楽しかった。何も見えなかったけれど、印象は強烈でした。

 

今回の位牌岳は、大失敗でもありながら、同時に大成功でもある山登りでした。