4/29に、浅間原へ登りました。

まさひとです。こんにちは。

 

熊本県を中心とした一連の地震は、4/14の発生から一ヶ月以上が過ぎて、ようやく活動が収まってきたのかな、と思います。

 

被災されて避難されている方々も心配ですが、同時に、被災地の自治体職員の方々も、私は心配しています。もちろんどうしようもない状況だってあるのでしょうが、あまりにも無理を続けていないだろうかと、せめて最低限の休憩や食事とか交代は出来ているのだろうかと思います。私は、こんなに頑張ったとか、休み無く仕事したとか、立派だとは思わないのです。

 

というか、作業にあたる人たちがきちんと休憩や食事を出来るように環境の整備と維持するのが大事であって、個人の頑張りに過剰に依存するのは良くないですし。今回のような災害時に無理をすると、結果として自治体は職員の大量退職を招くだけではないかと危惧します。

 

 

 

さて、毎回タイトルと同じですが。4/29に私は所属会の先輩たちと、安倍川沿いにある浅間原(せんげんばら)へと登ってきました。標高は、だいたい1420mとかそのぐらいです。今回の浅間原ですが、行ってみたいと思ったポイントを幾つか挙げておきます。

 

①安倍川沿いにある山々に私は、西側も東側も、わりと一通り登っている方ですが。この浅間原にだけは、まだ登った事がありませんでした。いつかは行ってみたかったけれど、一人で行くにはルートが不安でした。

 

②先輩たちに相談してみたところ、何回か行った事もあるし、送電線の巡視路でもあるし、いいんじゃないかとOKが出ました。

 

③いわゆる山の頂上ではありませんが、浅間原は送電線の鉄塔が建っているために稜線の一帯が刈り払われていて、とても眺望が良いのです。さすがに真夏や真冬は無理ですから、このぐらいの時期だったら花もあるだろうし、登るとしたら良い季節なのではないかと思いました。

 

 

 

元々の予定では、林道平野線の終点から送電線の巡視路で浅間原へと登るつもりでした。浅間原から後は、主稜線を南に進んで、湯の岳~第二真富士山と頂上を踏んでから、林道平野線へと下りてくるつもりでした。しかし、いろいろありまして、結局は浅間原だけで打ち切って帰ってきました。

 

一緒に行った先輩は、ずっと前にブログをアップしています。早いなあ。

静岡の山と渓 天気が! そして・・・。

 

 

 

では、さっそく写真を見ていきましょう。

 

 

 

あらかじめ真富士山の第三登山口へ車を一台残してから、林道平野線を更に奥へと進みます。林道平野線の、ほとんど終わりぐらいに車を置いて、たしか8時前後だったかな、歩き始めました。沢を渡ったところから中部電力の、送電線の巡視路を登っていきます。(林道の終わりから鉄の橋を渡って進む方の巡視路を登っているのではありません。)

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登ってみると、ここは送電線の巡視路のはずですが、ルートは思っていたよりもあいまいで困惑しました。沢沿いに登るそうですが、苔がいっぱいで、テープとか目印も見当たらないですし、もう、どこがルートなのかはっきりしません。非常に困惑です。

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仕方ないので、何とか登る事ができそうなところを強引に登っていきます。スタートして、最初から、予定の時間よりもずっと遅れています。やれやれでした。これは登って行く途中で、安倍川を挟んで西側の山などを撮りました。

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この一帯は、全体に岩場が多く、小さいとはいえ沢や滝も多く、面倒なところでした。沢から沢へと移動したかったのですが、どこにルートがあるのか分かりません。だからしまいには強引に藪を突破して、ようやくはっきりと巡視路へ出ました。ふう。

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巡視路を進んでいくと、岩場が連続していきます。写真は、足場の悪い岩場の、細く張り出した帯みたいなところを通りぬけていきます。いちおうロープもある事はあるのですが、すっごい怖かった。私は、こういう足場の悪い岩のところって、とても苦手です。

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ロープの張ってある斜面をトラバースして、滝の下を通って、次の写真の場所へときました。ここまで来る間の、苔の沢でも、岩場の通過でも、私には全く余裕なんてありませんでした。しかし今回の最大の問題はここからでした。この写真を撮った後で、送電線の巡視路がどこについているのかが分からなくなります。私は少し上の方を、先輩たちは下の側を探しに行きますが、どうにも分からないままでした。

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どこを探しても巡視路が分からないため、とにかく植林の中を北へと向かってみます。ううむ。

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いくら探しても巡視路がどこにあるのか分からない。とはいえ既に時間も時間です。前方というか北側には、送電線の鉄塔が見えるところまでトラバースしましたが、あそこまでの間には非常な急傾斜があり、ひとつかふたつかの沢を越えなければいけません。どうするのが良いのか考えて、おそらくは最も安全であろうという訳で、尾根を直登します。

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植林の中を登っていく途中で踏みあとを見付け、そこから本来の巡視路へ出る事ができました。ああ、良かった。どうなることかと思っていました。(ここでようやくきちんと休憩が出来ましたが、一人にヒルが食いついていました。)しばらく進んでいくと、別の南からの送電線の巡視路が合流しますが、もうすでに11時です。

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送電線の下から、安倍川を挟んで、西側の山々を見ています。この眺望を見るために登って来たようなものでしょうか。

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同じく、西側の山ですが。どうにも雲行きが怪しいなあ。あんまり時間の余裕はないかも。

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東側は晴れています。まあ、とにかく、あそこの稜線まで登って、後の事はそこで相談しましょう。うん。

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浅間原へ到着です。この時点で既に11時半ぐらいでした。まったく、もう、やれやれでした。稜線まで登ってみると、東側は晴れていて、富士山もしっかりと見えています。

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いわゆる頂上ではありませんが、主稜線で浅間原という名前が付いている訳は、この、刈り払われて原っぱが広がっているためなんだろうな、と思います。食事して、ちょっと休憩していると、西側の雲がどんどんこっちへ広がってきました。ええええ。

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やっぱり雨が降り出しました。しくしく。そうしたら、雨はアラレに変わりました。また位牌岳みたいな展開なのか。急いで雨具を準備します。当たり前ですが、全員一致で下山に決まりました。こうなっては残念ですが、仕方ない。また、次は青笹から稜線を通って浅間原へ来ることにします。

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12時ぐらいから、下山を始めました。登って来たルートとはまた別の、しかし送電線の巡視路を通って、林道平野線の終点へと向かいます。ううむ、やっぱりこういう展開になっていくのだなあ。

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下山に使った送電線の巡視路だって、標高差も距離もありますし、それなりの岩場だってあるから決して楽なものではありませんでしたが。登りに使った巡視路と比べたら、まるで県道クラスに整備維持されていて快適でした。この写真は途中から主稜線の方を見ています。

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またまた岩場とか、滝の源流みたいなところとかを通って、しかしだんだんと標高を下げていきます。こっちの帰りで使った送電線の巡視路は、とりあえずどこにあるのか分からないなどという展開は無くて、まだマシでした。

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林道の終点へ13:20ぐらいかな、到着でした。やれやれでした。

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最後の車に戻ってくるぐらいには、青空も見えてくるような天候でした。毎年この3月4月あたりは、山だと冬と初夏が連続していまして、装備の面では最もハードルが高いのです。とりあえず私は冬と春の装備を両方とも準備しておきます。

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いつもは、最後に感想を書いておくのですが。今回の感想は、ふたつありまして。

 

 

 

ひとつめは、今回の内容が、私の下調べが足りなかったのではないかと、参加したふたりの女性には非常に怖い思いをさせてしまったのではないかと、反省しています。無事に下りて来たからこそ、反省しなくちゃいけません。

 

 

 

もうひとつの感想は、複雑で、重層的なものであります。ちょっと、どういう切り口から書いていくのが良いのか、自分自身にもはっきり分からなくて。浅間原の山登りが終わってからそれなりの時間も過ぎましたが、困惑しているのです。

 

だから改めて、おそらくは一本のブログ記事として、こちらの感想を書くことになると思います。