5/1に、日本坂峠を越えています。

まさひとです。こんにちは。

 

5/25から5/28までは、サミットのニュースが続きました。そしてこれを書いている5/27には、オバマ大統領の広島訪問と演説がありました。私は単に国民の一人に過ぎませんが、心より歓迎です。

 

広島市におけるオバマ大統領の演説は、日本語訳も便利ですが、きちんと英語でも読んでおきたいと思いました。という訳で、私自身のためにニューヨークタイムズのリンクを貼っておきます。(しかし、他の国の話とはいえ、オバマ大統領はまだまだ十分に若い方なのだから。いま、次の大統領候補を決めている真っ最中ですが、トランプ候補を見ていると、オバマ大統領には、ここで辞めないでもっと続けちゃえばいいのに、と思わずにはいられません。)

http://www.nytimes.com/2016/05/28/world/asia/text-of-president-obamas-speech-in-hiroshima-japan.html?smid=tw-share&_r=0

 

 

 

 

さて、5/1です。私は奥さんと、奥さんのお母さんと3人で、日本坂峠を越えてきました。日本坂峠は、いわゆる東海道だった時期もある、歴史の古い峠道です。場所のイメージとしては、東名高速も新幹線も日本坂トンネルがありますが、だいたいトンネルの上だと思っていただけたら近いです。今でも歩いて峠を越えるルートがあるだけで、車で越えるルートはありません。

 

私たちは静岡市側の、小坂公民館前バス停から歩きだして、峠を経て、焼津市の側にある花沢の里へと下りています。花沢の里の駐車場へゴールしたあと、サンライフ焼津で温泉に寄り道して、解散しています。

サンライフ焼津(焼津市勤労会館)

 

 

 

今回のポイントを挙げておきます。

 

①本来なら、お茶とか農作業いろいろで忙しい時期なのですが。たまたま、5/1だったら3人とも何とか都合が付くと分かって、では、どこかへ行きましょうと話がまとまりました。幾つかある候補の中から、結果として日本坂峠に決まりました。

 

②小坂公民館前バス停から歩いて、日本坂峠を越えて、花沢の里にある駐車場にゴールするなら、体力的にも時間的にも、さらには見どころとしても、ちょうど良いだろうと思いました。標高差が300メートルほどで、距離は5キロぐらいでしょうか。

 

日本坂峠は、地元静岡県の中部にある、大事な歴史の遺産です。そして花沢の里は近年、いわゆる隠れた名所として観光でも注目されていますし。最初に電車で、最後には温泉という、場所はごく近所をまわるのですが、贅沢な計画になりました。

 

 

 

では、写真を見ていきましょう。

 

 

 

あらかじめ当日は、朝早くに花沢の里にある駐車場へ車を置いてきました。そのあとお母さんと合流し、東海道本線に乗って、安倍川駅を9:34に下車しました。駅前のコンビニへ寄り道してから、長田学習センター前バス停より9:59発のバスに乗ります。写真は安倍川駅の中から日本坂峠の方角を撮りましたが、安倍川駅がずいぶんと綺麗に変わっていて驚きました。

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終点の小坂公民館前でバスを10:10に下りて、歩きだします。しばらくは舗装された道路です。小坂の集落だって、そりゃあ花沢の里と比べたらずっと現代的かもしれませんが、私は素敵なところだと思います。

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しばらく歩くと、この写真のように道が二股に分かれます。日本坂峠へ行く人は左側です。右側を進んでいくと、満観峰に行くのかな?この分岐点ですが、ちょっとした東屋が出来ていまして、当日は地元の農産物を売っていてお茶も出していました。この写真の右側のところです。お茶だけありがたく頂きました。

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お茶の新芽と、青い空と、丹念に組まれた石垣が続きます。朝早くから軽トラックが農道を行きかっていて、これは静岡県内の、正しい田舎、とでも表現されたらぴったりする景色だと思います。

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まだ5/1ですが、歩いて行くと、もう、それなりに暑いです。日差しが強いから、屋外にいるとそれだけで疲れてしまいそうです。

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あちこちで、色々な花が咲いていました。こちらはシャガですね。

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道路の近くには幾つもの沢が流れていて、ちょっとした滝になっていました。

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だいたい11時ぐらいでしたが、林道の終点に到着です。ここから上の側は舗装されていない土の道に変わります。写真の三角錐っぽい山が丸子富士でしょうか。林道の終点で休んでいたところ、軽トラックのおじいさんが蜂を世話しに来まして、興味深い話を聞かせて貰いました。

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この林道終点の辺りは、かつては茶畑として開拓されたけれど、すでに放棄されて年数がたち、もう野生化しているお茶の木が目立ちます。お茶の木は生命力が非常に強いので、根っこを引き抜かないと、上を切っただけではだめなのだそうです。しかしこうやって大型化したお茶の木でも、5/1に見たらやっぱり新芽が出ていましたが、勝手に摘んでも問題ないのでしょうか?

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いつの時代のものか私には分かりませんが、ルートに沿って、見える範囲だけでもあちこちに石垣が残っています。石垣の他にも、おそらく何らかの建物があったような、地面を明らかに人工的に平らにならしてあるところもありました。

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だいたい12時に日本坂峠へと到着しました。荷物をおろして食事と休憩です。

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日本坂峠にもお地蔵さまがあります。上の写真では真ん中の奥のところです。2011年の台風15号で、この日本坂峠を含む一帯は大規模な被害に遇いました。ほぼ全ての木がなぎ倒されていまして、このお地蔵さまも倒れた木の下敷きになっていました。今は、ちゃんと復旧されていて、関係のかたがたに感謝です。

平成23年台風第15号 - Wikipedia

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12時半ぐらいから、焼津市の側へと下ります。峠から少し進むと、眺めが良くてベンチの設置されているところがありました。ここで食事にしたら気持ち良かったかな?でも風がまともに直接当たるのでイマイチかな。

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日本坂峠から焼津市側へ進むと、雰囲気の良い山道が続きます。けっこう久しぶりに来ましたが、なかなか素敵です。山登りを好きな人だけではなく、もっと多くの人にも、ここには素敵な道があると知ってもらいたいです。そうだなあ、標高が低いから夏は避けるとしても、新緑の時期と、紅葉の時期がオススメだと思います。

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石がごろごろしていて、たぶん雨が降った時だけ沢になるところを下っていきます。初めのころ奥さんは、こういう道の状態だととても苦手そうでしたが、今では慣れてきたみたいでした。

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13時15分ぐらいに、焼津市側の法華寺日枝神社まで下りてきました。無事を感謝してお参りし、休憩させていただきました。ここから下側が花沢の里で、最近は観光地としても人気があります。

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法華寺を出てから私たちは花沢の里の中を通って、駐車場まで下りていきます。花沢の里の中を川が流れているのですが、川の岸は丁寧に石垣で組んであります。というのもこういう狭くて急斜面なところでは、丁寧に石垣を組んでおかないと川の流れで土がどんどん削られていって浸食が進み、道路や家が崩れたり陥没してしまうからです。それから川の岸の石垣には、川の水面近くまで下りる階段と、下りてから洗濯などの作業をするためのスペースが、あちこちにあります。

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私の奥さんは、ちょっと前に私が連れていったから、花沢の里には来た事がありました。けれど奥さんのお母さんは、まだ花沢の里へ来た事が無かったそうでした。ちょっと意外でしたが、地元の人たちほど、わざわざ来て歩いたりしないのかも知れません。

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花沢の里の駐車場へゴールしてから私たちは、サンライフ焼津で温泉に寄り道して解散しています。うむ、なかなか素敵な一日でした。

 

 

 

 以下は、感想です。

 

 

 

今でこそ観光地としてちょっと有名になってきましたが、この花沢の里でも空き家になって長い年月の過ぎている物件があります。写真は掲載を遠慮しておきます。

 

もちろん現状ではどうしようもない面があるのだとは思いますが、いくらか崩れかけていて本当に危ないですし、景観も損ねています。こういう物件は、もう少しどうにかならないものかと思います。

 

 

 

私の勝手な思いつきですから、既に関係者だったら検討済みなのでしょうが。この半分崩れかけている物件をきちんと整備しなおして、ごく小規模のホテルというか旅館というか何かの宿泊施設を作ったらどうかと思うのです。

 

今この花沢の里は人気があるといっても、特に何か観光地として地元へお金が落ちる仕組みは何も無いままです。産業としてはお茶の栽培くらいじゃないかな。

 

流行は永遠に続くはずもありません。そして景観を維持管理するためにも、地元へお金が還流するしくみはあった方が良いです。無茶な観光化は避けなくちゃいけないけれど、花沢の里の景観に合致していて、地元の雇用にもつながる施設が何か出来たら良いなと思います。いかがでしょうか。

 

 

 

最後に、今回の参考にしたブログのリンクを貼っておきます。

花沢の里 ( 写真 ) - ごってうし17のブログ - Yahoo!ブログ

カントリーオーブン・蔵&庭カフェ|yaplog!(ヤプログ!)byGMO