12/30に、宇津ノ谷峠から岡部宿までを歩きました。

まさひとです。こんにちは。

 

 

 

 

3/28の未明ですが、私の身内が亡くなりました。4/1にお通夜を、4/2にお葬式や火葬をやりました。もともと故人は年齢も年齢で、経過も経過だったから、さすがに長くはないだろうと思っていました。

 

しかし、あまりにも急に亡くなってしまいました。勤務先には事情を相談して、4日間の休みをいただきました。お通夜やお葬式とか火葬は終わりましたが、まだ手続きは全部終わっていなくて、ちょっとどうしたものかなあと思っています。

 

これからまた、納骨や初盆があります。法要は、決しておろそかにするつもりも無いけれど、なかなか大変です。

 

 

 

 

さて。2018年の12/30ですが私はひとりで、静岡県中部にある旧東海道の宇津ノ谷峠から岡部宿までを歩いてきました。ずっと前から宇津ノ谷の峠道は素敵だと聞いていて、いつか行きたいなと思っていました。

 

今年は12/29の午後から、私の勤務先も冬休みに入りまして。12/30だったら天気も良さそうだったし、どこかへ行くのも良いかなと思いました。とはいえ本格的な山登りをするのには時間や体力とか準備の点で、ハードルがちょっと高いなあと思っていました。

 

 

 

で。直前になって、この宇津ノ谷峠を見て回ってから岡部宿まで歩いたらどうだろう、と思いつきました。宇津ノ谷の集落には、美味しいお蕎麦屋さんもあると聞きまして、年越し蕎麦も食べたいし、年末のお出かけにはちょうどいいだろうと思ったのです。

 

今回はバス停の「廻り沢口」からスタートして、バス停の「法の橋」へゴールしています。法の橋がゴールなのは、そこにセブンイレブンがあるからです。

 

 

 

 

当日のGPS記録はこちらです。

宇津ノ谷峠〜岡部宿(旧東海道) - 2018年12月30日 [登山・山行記録] - ヤマレコ

 

宇津ノ谷峠

宇津ノ谷峠 - Wikipedia

 

岡部宿

岡部宿 - Wikipedia

 

実際にここを歩いたひとの記事を、ひとつ。

すべての時代の道が残る「宇津ノ谷峠」が凄い :: デイリーポータルZ

 

 

 

 

では、写真を見ていきましょう。

 

 

 

 

今回は廻り沢口(めぐりさわぐち)バス停から スタートします。道の駅「宇津ノ谷峠」でトイレに寄って、飲み物を買います。道の駅宇津ノ谷峠の由来など、色々が掲示されていてます。歴史のある峠だからね。

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道の駅から峠へ向かいます。今回は一般に「蔦の細道」と呼ばれている旧道から行って、新道から戻ろうと思います。明治のトンネルは今回はパスです。旧道と新道の分岐には、旧東海道における宇津ノ谷峠のあれこれが掲示されています。

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旧道を進むと、つたの細道公園があります。公園には色々な和歌や漢詩などの、宇津ノ谷峠のところが掲示されていました。また、公園内には明治時代に作られた木和田川砂防堰堤もありました。公園の終わりから、旧道を登っていきます。

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距離は短いとはいえ、そこそこ急な傾斜でした。舗装もされていなくて、登山道みたいでした。登ってくると、富士山や竜爪山が見えました。峠には和歌の石碑がありましたが、すみません、読めませんでした。

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峠から静岡市の側へと下っていきます。こっちは植林の中で、ずっと暗くて眺望もありません。この「蔦の細道」と呼ばれる旧道は、山の中にあるルートのままで、地形はそのままですね。

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静岡市の側まで下りると、そっちにも道の駅があります。私はこの写真で言うと、左奥の方から山を越えてきました。では歩道橋を渡って、次は右奥にある宇津ノ谷の集落から山へ向かいます。

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ここ宇津ノ谷は、旧東海道における正式な宿場ではありませんが。丸子宿と岡部宿の「間の宿」だ、と私は理解しています。間の宿ってそれはどういう位置づけなのか、とかは私の手に余るので、すみませんが他の解説におまかせします。

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宇津ノ谷の集落は思っていたよりもずっと素敵でした。集落の奥から峠に進み、お弘法さん、雁山の墓を経て、写真は延命地蔵堂の跡だそうです。ここにはけっこうすごい石垣が組まれていました。

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宇津ノ谷峠に着きました。そして峠のすぐ下には、本当に舗装された林道が伸びています。林道を進んでも道の駅まで戻ることが出来ます。

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舗装された林道と別れて、旧東海道を進みます。蔦の細道の側とは違って、こっち側の新しいルートは、こうやって山を削ったり広げたりしていて、舗装されていないだけで、もう現代の林道みたいだなと思いました。

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下りてきて、お地蔵さんにお参りしました。ここ宇津ノ谷峠には旧道も新道も、どちらも峠にはお地蔵さんが無いけれど、もともとかな?無くなっちゃったのかな?

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岡部側の道の駅まで戻りました。これは道の駅に掲示されていた周辺の案内ですが、今回はパスしちゃったけれど、またいつか明治のトンネルとか見に来るとしましょう。ひと休みしたら、岡部宿に向かいます。

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岡部宿の端っこですが、立光不動尊に上がってみました。岡部宿がこの下のあたりです。

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岡部宿を代表するものというと、この、大旅籠柏屋、でしょうか。12/30は閉まっていたので、表の写真だけです。この反対側にある初亀醸造さんは、12/30も営業というか大掃除と飾り付けとご挨拶に追われているみたいでした。

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元の岡部町役場を過ぎて、岡部宿の外れまで来ました。途中には岡部宿の石碑や、いかにも街道っぽい松並木もありましたが、いつの時代のものかなあと思いました。この写真の先にある法の橋(ほうのはし)バス停にゴールしています。

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今回も感想を4点挙げておきます。

 

 

 


①宇津ノ谷の峠道は、思っていたよりもずっと素敵なところでした。いわゆる蔦の細道と呼ばれている旧道も、宇津ノ谷の集落から登る新道も、どちらもです。

 


②今回こうやって旧の東海道をちょっと歩いてみた訳ですが、山登りとはまた違うけれど、これはこれで楽しいですね。そして、こういう街道歩きの記録にも、ヤマレコが使えるなあと再発見しました。

 


③あんまり都市化が進んだところはともかく。こういう当時の風景が残っているところだったら、また行くのも良いかなと思いました。とすると静岡県だったら、箱根の峠越えとか、金谷宿から日坂宿まで、などかなあ。そういうガイドブックも探してみよう。

 


④あと。街道歩きは標高が低いから、秋から冬がベストかなあと。春先ぐらいまでは何とかなるとしても、蒸し暑い時期は避ける方が良い気がします。年末年始は車も少なくなるから、その点でもオススメです。