まさひとです。こんにちは。そして新年、かつ令和としての2年目ですね、おめでとうございます。
月並みな表現ですが。2019年の、お世話になったかたがた全てに心より感謝します。ありがとうございました。そして2020年が、より良い1年となりますように私も願っています。
目次
①感想の由来
②山としての霧ヶ峰
③エアコンとしての霧ヶ峰
④写真
①感想の由来
さて。「霧ヶ峰って、本当に霧ヶ峰なんだな」と私は2019年の8/11から12にかけて、八ヶ岳の白駒池~にゅう~中山~高見石を歩いたときに、そう感じました。今回は、その感想の内容を文章にしようと思います。
霧ヶ峰という言葉は、私みたいな山登りをやっているひとにとっては、真っ先に山としての霧ヶ峰を意味しますが。世間一般ではエアコンとしての霧ヶ峰の方が、たぶんずっと有名なんだろうと思います。
この、山としての霧ヶ峰と 、エアコンとしての霧ヶ峰は、同じイメージなんだなと感じたのです。当たり前で、だから霧ヶ峰なんですが。
②山としての霧ヶ峰
山としての霧ヶ峰は、長野県の真ん中ぐらいに位置します。私が重宝している分県別登山ガイドの長野県では、霧ヶ峰に「のびやかな高原は花咲き乱れる雲上の別天地」というキャッチコピーが付いてます。
そして霧ヶ峰のページの、本文の最初を以下に引用します。
「諏訪湖の北東部に位置する霧ヶ峰高原は、車山を最高点とする溶岩台地で、全体が草原の景観を呈している。春から秋にかけて、レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、マツムシソウなどの群落をはじめ、多彩な花々が咲き誇る中に、八島ヶ原、車山、踊り場と3つの高層湿原がある。その湿原を囲むように、車山、蝶々深山、鷲ヶ峰などのピークがあり、頂からは360度の大展望が得られる。」
うん。そうだよ。なんて素敵なところだろう。
で、まず。霧ヶ峰の周りには、北アルプスの槍ヶ岳や大キレットとか穂高連峰から、南アルプスの北岳や鳳凰三山に、八ヶ岳の赤岳や蓼科山とか、さらには浅間山とか中央アルプスなどなど、標高が2500mや3000mを超えている山々がぐるっと取り囲んでいます。
この、周りをもっとずっと高い山々が取り囲んでいるということが、大事な点です。
次に、標高が車山で1925.0mだから、決して低くはないけれど。周りにある北アルプスや南アルプスとか八ヶ岳が派手に注目を集めていることに比べると、ずいぶん低くて、ぐっと地味なところです。
比べたら、標高がずいぶん低いことも、ぐっと地味なことも、やはり大事な点です。
さらには、山としてのシルエットが全然違います。周りにある高くて派手な山々は、どれも鋭く盛り上がっています。これらと比べたら霧ヶ峰は、だらだらと広がっています。霧ヶ峰は流動性の高い溶岩が、さらさらと流れて固まって出来上がったためです。
はっきりくっきりした鋭いシルエットが無くて、全体に高いけれど、いわゆる頂上というかピークが乏しいことも、大事な点です。
③エアコンとしての霧ヶ峰
ここで本来なら自分自身でエアコンの仕組みと、さらにはインバーターの仕組みを説明できれば良いのですが。さすがに私の手に余るので、リンクを貼っておきます。
インバーターエアコンとは・・・: 加藤エアコンサービスの作業記録簿
ものすごくざっくり言ってしまうと。もともとのエアコンは、作動させるか、切っておくしか出来ない装置でした。暑いからって作動させると、ずっと冷やすばっかりで調整が出来なくて。しかも、ものすごく電気を消費する装置でした。
もともとのエアコンは、作動させたら室温はぐいぐいと下がりますが。室温が下がっても下がっても、しかし作動は止まらなくて、さらにはものすごく電気を消費しました。逆に切ってしまうと、もちろん電気は消費しなくなる代わりに、どれだけ暑くなっても作動したりせず切れたままで、室温は上がる一方でした。
こういう、なかなか使いづらい装置だったエアコンですが。インバーターを内蔵することにより、エアコン自身が温度を感知して、適時適切に働いたり切れたりする、現代のような使いやすいエアコンが登場します。
設定さえしておけば、暑くなってきたらエアコンが効いてきて、また寒くなってきたらエアコンが切れるようになりました。もう現代では、全てのエアコンにインバーターが内蔵されていて、わざわざインバーターがあると言わなくなりました。
そして、ここで一番大事な点は、結果として消費する電気の量がずっと少なくても済むようになったことです。全体でも、瞬間でも、です。
ほんの短い時間だけであっても、莫大な電気の量を通す前提で、機械とか送電設備を作らなくちゃいけない場合と。インバーターを内蔵することによって、適時適切にエアコンが働いたり切れたりして、結果それほど大量の電気を一度に通す必要は無くなった場合と。このふたつは、機械とか送電設備に対する負担が全く違います。
機械だって送電設備だって、全体でも瞬間でも、前提として求められている負担が軽くなれば。結果としては、耐久性だってメンテナンスの手間だって何よりも金銭面の負担が楽になります。
もしも、1925が最大の電気の使用量として前提の機械や送電設備へ、無理やり3180の量の電気を通したりしたら。そんなことをしたら長持ちするはずも無いですし、火災や事故につながりかねません。
④写真
つまるところ、霧ヶ峰とは
「決して低くはないけれど、それでも周りの高くて目立つところと比べたらずいぶん低く、目立たなくなっている」
「シルエットが鋭くなくて、とことどころは高めなピークもあるけれど、全体ではダラダラ&ぐちゃっとして低めに留まっている」
わけです。
それまでのエアコンだったら、消費する電気の量が、まるで周りにある高くて派手な山々みたいな、ギュイーンって増してから、急にがっくりと減らしてくイメージに近かったところを。
インバーターを内蔵したことで、適時適切に働いたり切れたりを繰り返し、消費する電気の量が全体には高めな時でも、極端に鋭く高いところが出ないよう避けて、より負担が軽くて安全になっています。
だから私は「霧ヶ峰って、本当に霧ヶ峰なんだな」と、山の霧ヶ峰とエアコンの霧ヶ峰は同じイメージなんだなって、そう思ったのでした。もう現代では、全てのエアコンにインバーターが内蔵されていて、適時適切に働いたり切れたりを繰り返しているから、わざわざインバーターがあると言わなくなりましたけれど。
この写真は2019年の8/12に私が、「にゅう」の頂上で撮りました。ここは霧ヶ峰の近くにあり、それなりに標高は高いけれど、決して高すぎなくて。ところどころ高くなっていますが、周りの北アルプスや南アルプスなどと見比べたら、鋭くない山々だと思います。霧ヶ峰に近いイメージかなと思います。