10/16と11/3に、登山道の整備へ参加しました。

まさひとです。こんにちは。

 

 

 

毎日の仕事とか様々な用事が多くて、このブログもなかなか更新出来ないでいます。ずっと寝不足が続いていて、寝不足は病気とは言えませんが、健康を損ねる原因だと痛感しています。 

 

 

 

さて。10/16と11/3の二日間ですが、私も所属会の先輩がたと静岡市内で登山道の整備に参加しました。静岡市が選んだ、いわゆるみどりの道というものです。今年の私は,、俵峰という集落から真富士山(まふじやま 1343m)へと向かうルートを担当しまして、10/16が全体のパトロールと報告で、11/3には私たちだけでも何とか出来る範囲で整備してきました。

 

先ずは10/16の写真から見ていきましょう。10/16は参加者が少なかったけれど、所属会は4ルートも担当しているために、私とAさんの2人だけで俵峰から真富士山までのルートを見ています。いわゆる会のベテランの人たちを除くと、私とAさんの2人が、こういう登山道の整備には比較的詳しい方になるみたいでした。ですが、実は登山口までちゃんと辿り着けるのか私は不安でした。

 

 

 

俵峰には水月院というお寺がありまして、その水月院の前から登山道はスタートしています。7時半ぐらいにスタートしました。針葉樹林のなかを登って行くと、最初の目的地である引落峠に到着します。引落峠を過ぎると、ルートはガラガラザラザラな岩がちのところをトラバースしていきます。写真はこのトラバースしている途中ですが、このあたりは何かもう少し手を加えておかないといけないです。

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この、ルートに覆いかぶさって倒れている大きな木は、どうしたものか。木そのものは、これだけ大きいとちょっとどうにもならないから。より安全な上の側を通るように、マークを付けておくしかないなあ。

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ふたつ目の目的地である大滝まで、9時ごろ到着です。

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大滝の前後に掛っている木製の橋は、だいぶ老朽化しています。とはいえこういう木製の橋を何とかは、私たちの手に余るから。さてはて、どうしたものか。

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大滝を過ぎて、ルートは三番目の目的地である伐採地へと続きます。伐採地に出る手前なのですがルートはこの写真の、一本杉の分岐、というところを通過します。9時40分でした。しかしどうにも分かりにくい分岐ですから、こうやっていっぱいマークを付けてきました。付けてきましたが、このあたりは樹木が密生しすぎていて、いくらなんでも暗すぎます。

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三番目の目的地である伐採地の淵に9時50分ごろ辿り着きました。大谷崩れとか、笊ヶ岳とか、更には南アルプスが見えました。

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伐採地の中ですが、10/16はススキがいっぱいでした。Aさんの話によると、伊豆には三筋山というススキがいっぱいの山があるのだそうで。初めて聞いた山ですが、また調べてみます。

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うむ。

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伐採地を過ぎてから、ルートをちょっと外れて、ヌタ場を見に言ってきました。10時20分前後です。私は4回目ぐらいかな。Aさんは初めてだったみたい。

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ヌタ場を過ぎてから、ルートが上下に別れていきます。まっすぐに進むと下のルートなのですが、下のルートはしばらく進むと消えてしまいます。上のルートが元々あったほうですが、沢の淵が崩れていて、ロープは付けてありますが通りにくくなっています。ここで私とAさんもルートを見失い、あちこち探して上のルートに戻りました。幾つかテープを付けて、ここにルートがあると分かるようにしましたが、道に迷いそうですから、もっと何か手を入れるようにしないといけません。

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そもそも距離が長いところに、いろいろ作業もしながらだったので、ずいぶん時間がかかりました。真富士山手前の急な登りの途中で、12時になったこともあり、私たちは昼休みをとりました。昼ご飯を食べてから、ちょっと寝転がったときに見上げた景色が、なかなか素敵でした。

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12時40分ですが、やっと真富士山の頂上まで着きました。東側の眺めが良いところです。

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頂上から、もう一枚。

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真富士山の頂上を出てから、下りは稜線上のルートをパトロールしてきました。でも、稜線上のルートはどこも全く問題ないですね。私が決める話ではありませんが、一般のひとだったら、私たちが登りでパトロールしてきたトラバースのルートではなく、こっちの、下りでパトロールしてきた稜線上のルートへ、なるべく来てもらう方がより安全側だと思います。稜線上のルートはこの写真の一本杉の分岐点から、トラバースのルートにある一本杉の分岐点へとつながっています。14時に通過。

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トラバースのルートに戻ると途端に、これはいくらなんでも一般の人たちには問題ではないか、というところが続きます。山に慣れていて体力も技術も装備もあるひとが、こういう距離が長くて足場も悪いルートだと分かったうえで使うのなら、まあ構わないのでしょうけど。みどりの道のFランク(家族連れ向き、ファミリーランク)にふさわしいのかと訊かれたら、どうなのでしょう。私としては、安易にオススメしかねます。

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ずいぶんと時間がかかって、ようやく15時40分にゴールしました。駐車してきたところには、所属会の先輩がたが私たち2人を待っていてくれました。

 

 

 

次に、11/3です。所属会の先輩ふたりと、また俵峰から真富士山へ向かうルートを整備しに行きました。あちこちロープを付けくわえて、指導票を書き直しました。ガラガラザラザラなところを延々とトラバースしていますから、ルートの上にかぶさっている土砂を排除しました。とはいえ木製の橋の付け替えは、いつかやらなくちゃいけないけれど、私たちにはどうにも手に負えないなあ。

 

一緒だった先輩は、既にブログをアップしています。リンクを貼っておきます。

静岡の山と渓 山仕事

 

 

 

伐採地からの眺めが、相変わらず綺麗でした。

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ルートが別れるところが、ずっと気になっていましたが。11/3にここも、誰が見てもはっきり分かるように、ロープでしっかりと上のルートと下のルートをつないできました。

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以下は、感想です。

 

 

 

世の中には、まるで映画みたいに過酷な状況のなかでも、捜索に従事されているかたがたが本当にいます。真冬に標高3000メートルのアルプスで、だから気温がマイナス30度かつ風速が毎秒20メートルで、気圧が平地の7割だとかそういう環境のなかで遭難者を捜索して救出するかたがたです。心から尊敬します。

 

しかしながら、私にはそういう極限の状況で捜索に行くような体力も技術もありません。

 

 

 

でも。今回のように登山道の整備へ参加し、足場の悪いところにロープを結んだり分かりにくい所にはテープを付けたり、他にも指導票を書き直したり倒木を処理したりする一連の作業を通して、結果として道に迷ったり滑落するひとが一人でも少なくなるように努めるのであれば、こんな私でもちょっとは役に立つかも知れないと思っています。

 

このたび静岡市内で行われた登山道の整備に参加された全てのかたがたへ、どうもお疲れ様でした。また同時に、山登りを好きな一人として私は、全国あちこちの山で登山道を整備してくれているかたがたに、心から感謝しています。