5/3に、大尾山(おびさん 661m)へ登りました。

まさひとです。こんにちは。

 

 

 

 毎日、暑いです。体調は特別良くはないけれど、毎日を何とかやり繰りしています。

 

 

 

さて、5/3ですが。私は所属会の先輩たち5人と一緒に、掛川市内にある大尾山(おびさん 661m)へ登りました。いわゆる山登りとして、大尾山は有名ではありませんし。はっきり言えば、物好きだけが登るところです。

 

せっかくのゴールデンウィークですから、もちろん山登りは行きたいのです。でも、みんな毎日忙しくて用事も多いから、なるべく時間や体力の負担が軽い所を考えまして。会の先輩と、あちこちの山やルートとか温泉を相談していて、今回は大尾山に決まりました。

 

 

 

 

一緒に登った先輩は、既にブログをアップしています。リンクを貼っておきます。

静岡の山と渓 大尾山(おびさん)

静岡の山と渓 大尾山 Ⅱ

 

ヤマレコに当日のGPSログをアップしました。リンクを貼っておきます。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1123895.html

 

 

 

では、写真を見ていきましょう。

 

 

 

当日の朝に私たち車で移動する組は、8時過ぎぐらいにならここの里&湯へ集合でした。連休中でもあり、ならここの里&湯はけっこう混雑していました。キャンプというと何となく夏のイメージですが、この時期も悪くないのかな。

 

ならここの里&湯から、掛川市営バスに乗ります。バスは始発だと掛川駅は8:25発で、ならここの里&湯が9:00で、終点の泉は9:10でした。泉バス停から山登りをスタートです。電車で掛川駅まで来て、駅から市営バスの始発に乗って来ている先輩も2人います。写真は終点の泉バス停です。

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スタートして少し登ったところから、終点の泉バス停がある黒俣という集落を見下ろしています。山奥の集落は、実際には寂れて荒れているところも少なくありませんが、ここは綺麗に手入れされ維持管理されていました。特別な用が無ければわざわざ行く事も無いのですが、ちょっと素敵な集落でした。

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特に何も案内はありませんが、林道の終点から山へと登っていきます。尾根通しのルートを進んで、530mピークに10時半ごろ到着です。途中には深く掘られたところもありましたので、おそらくは100年以上前から使われていた参詣のルートではないか、と思います。

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細く痩せた尾根を渡って、急な登りになります。ほとんど紹介されることもないルートですが、踏みあとがこれだけ明瞭ですから、それなりの人数がここを定期的に登って下っているはずだと思います。

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ようやく主稜線上の林道にまで登りつめました。計画しながら思っていたよりも、もっとがっちり登った気がします。みんなが稜線上の林道で休憩している間に、私はひとりだけで677m地点まで登ってみました。これがその677m地点ですが、もちろん特に何もありませんでした。

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また林道へ戻って、休憩中の仲間たちと進路を相談です。このまま林道を進むのが今では一般的だろうと思いますが、おそらくは稜線上に元々のルートがあったはずです。では、とりあえず稜線上へ登ってルートを見て、行けそうなら稜線上を進み、無理そうなら林道へ戻ろうと話が決まりました。

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主稜線上の踏みあとをずっと進んで、また林道へと下りるところがちょっとスリリングでした。高さはせいぜい2~5mぐらいだけでも、山から林道に下りるのは割りとどこも苦労する気がします。そして下りたところではシャガがいっぱい咲いていました。

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林道から、また稜線へと登って、奥の院へ12時半ごろ着きました。特に何も表記されていませんが、この辺りが大尾山の頂上になるみたいです。けっこう立派で大きな建物が幾つかあります。眺望はありません。

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お寺のようでもあり、神社のようでもありますが、まあ何というか、昔はそこまで区別されていなかったから。この写真の、頂上&奥の院で休憩しても良かったのですが。こっちだと風が直接当たって寒いので、もう少し進んでから顕光寺で休憩しようと話がまとまりました。

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見晴らし峠、だそうです。全体に眺望がない山だから、貴重な場所でもありますが。少なくとも峠じゃないよな。

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ヤマツツジが見えてきました。もうすぐ顕光寺です。

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顕光寺の屋根も見えてきました。素敵です。

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こんな山の奥なのに、こんな場所がありました。

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気品があり、なかなか素晴らしい。こっちで休憩して良かった。風も当たらないですし。辺りをぶらぶらしながら、いっぱい写真を撮りました。

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トイレを借りることが出来るかな、と思いましたが。どうやら誰もいないみたいでした。

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ほどほどに休憩を終えて、あとは下っていきます。大尾山顕光寺の駐車場を13時半に通過です。

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ずっと、ずっと、下ります。眺望はありません。静岡県内の里山は、どこも植林ばっかりで、ちょっと、植林のやり過ぎだと思います。

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大尾山へ登る人たちのほとんどが、この植林のルートを往復だけしているみたいです。これじゃあどうしても、山登りに行っても楽しくないですし、人気が出ないのかなと思います。

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14時に登山口まで下りてきました。登山口からは舗装されている道路を歩いて、ならここの里&湯へ戻ったあとは温泉へ入って、お蕎麦を食べて、解散しています。

 

実際に登ってみると、計画しながら思っていたよりもずっと良い所でした。距離も上り下りの標高差もほどほどで、ルートもはっきりしていて。時期だから新緑が鮮やかで、花も多くて。そして何より、大尾山顕光寺は気品があり素敵でした。最初の市営バスも、最後の温泉とお蕎麦も良かったし。山は登ってみないと分からないですね。楽しかった。ここへ行って良かった。

 

 

 

以下は、感想です。

 

 

 

今は、全国の市や町とか村が観光にちからを入れていますが。身も蓋もないことを言うと、実際の旅行は、行ってみて楽しいところばっかりではありませんし。一度だけならともかく 、また行ってみたいと思うことは結構少なくて、本当にまた行くことはかなり珍しいです。

 

だから、特別に恵まれた訳でもない地方の市町村が、もしも本当に観光にちからを入れるのなら。観光に使える資源は、徹底的に使う方が良いです。そうしないと観光客は、どんどん近隣の似たような市町村へと流れて行ってしまうから。

 

 

 

良い商品であれば、売れて当たり前ですか?違います。そもそも消費者に存在を知られていなければ、その商品は世の中として、まだ存在していない状態に近いです。どれほどの価値があるとしても。

 

というより。クラシック音楽でもスポーツでも何でもそうですが、価値が高いのだから世の中からは評価してもらってお客が集まって当然、みたいな意見を聞くと私はびっくりします。当たり前じゃありません。みんな、時間もお金も体力も限られたなかでやり繰りしているのだから。

 

 

 

そんなこんなで、掛川市ですが。この大尾山をもう少し指導票とか眺望とか整備して、県内や首都圏へアピールする方が良いです。現状はあまりにももったいないです。

 

車が無いとどうにもアプローチが難しい山は多いけれど、ここ大尾山だったらJR掛川駅から市営バスが登山口までありますから、車が無いけれど山登りをしたいひとにも向いています。ほどほどの距離と標高差があり、逆に危険な岩場とかはありません。ならここの里&湯へ下りてきたら、温泉とお蕎麦もあります。

 

 

 

とはいえ現状の大尾山には、一般向けの指導票が設置されていませんから。あくまでも山登りに慣れていて、地図とコンパスを使いながら正しいルートを登って下ってくることが出来るひとじゃないと難しいです。ならここの里&湯から往復するだけだったら、現状でも危険は少ないと思うけれど、それだけじゃ眺望も無いですし、つまらないでしょう。

 

ずっとずっと昔から大尾山は、掛川市内の人たちの生活とともにありました。人たちは大尾山とともに生きて、大尾山ととも死んできました。そしてこれからもずっと、大尾山は掛川市内にある。それなのに現状は、あまりにももったいないじゃないか、と私は思います。掛川の市と、市民が決めることではありますが。