北岳の続き(1泊2日で、8/13ぶん)。

まさひとです。こんにちは。 

 

 

 

8/30に上陸した台風10号ですが、岩手県や北海道で大きな被害を出しました。私が気になった点は、それなりに時間のたった後でも、特に北海道では、なかなか被害の全体像が把握できていないようでした。

 

これは、つまり。今回の北海道に限らず、いわゆる過疎地で大規模な自然災害が発生したあとの、被災した地域における鉄道や道路とか堤防それから電気に水道などといった社会生活の基礎を、どうやって復旧あるいは復興していくのか、そもそも果たして本当に復旧復興が出来るのか、実際にやるとして時間の面でも費用の面でもどれだけ難しいものなのかを、既に今から暗示している気がしています。

 

9/4には台風12号が九州へ接近して、9/8には台風13号が関東へ接近しました。またこれを書いている今9/17ですが、台風16号が西日本へと接近しているのだとか。とにかく、なるべく被害の少ない事を願っています。

 

 

 

さて。前回の8/12ぶんに続いて、北岳へ登って来た時の写真など8/13のぶんをアップしていきます。

 

 

 

では、また写真を見ていきましょう。

 

 

 

今回の私は北岳肩ノ小屋へ泊まっていた訳ですが、小屋で周りの人たちがみんな3時半ぐらいから動き出したので、私も4時前には起きていました。まあ、山小屋ですから当たり前なのですが、みなさま朝が早いです。私などは8/13だと北岳の頂上を踏んで、あとは広河原まで下りて、最終でも構わないからバスで芦安温泉まで戻れば良いだけですが。天候の安定している連休でしたから、おそらく相当に意欲的な縦走などを計画してきた人も多かったのではないかと感じます。

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肩ノ小屋で8/12の日の出は5時ぴったりくらいでした。一面の雲海から、太陽が昇ってくる瞬間を見てきました。なかなか、素敵な瞬間でした。8月ではありますが、標高3000mですから、この時間に外でじっとしていると結構寒かった。

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6時を過ぎたぐらいには私も小屋を出て、北岳の頂上へと向かいます。他の方々を見習って私も小屋のスタッフたちに、「お世話になりました、ありがとうございました、また来ます」って挨拶しています。

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8/13も天気は引き続き安定していて、一面の雲海が素敵でした。北岳の頂上の前後は、森林限界を超えた標高で岩陵帯が続きます。ルートの中では一番危険で、体力的にも技術的にも負担の大きなあたりです。

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頂上が目の前です。もう、この朝7時少し前という時間で、頂上には人がいっぱいいます。

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北岳の頂上から先には、3000m級の主稜線がずっと続いています。手前には赤い屋根の北岳山荘が見えます。真ん中にある大きくて高い山が間ノ岳(あいのだけ 3189m)で、間ノ岳の先に主稜線は、農鳥岳&西農鳥岳へと続きます。間ノ岳の右側奥にちょこんと見えているところが、たぶん塩見岳(しおみだけ 3047m)ではないかと思います。

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ついに、ようやく、北岳の頂上3193mまで着きました。だいたい7時でした。この看板の前に来たら、たぶん10回ぐらいは写真を撮って欲しいとあちこちからお願いされました。たまたま近くに人がいない瞬間もあったので、自分用にも1枚は撮ってきました。

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あまりにも頂上が大混雑してきたため、予定を早めて7:15には下山に取り掛かりました。もっとゆっくり出来たら良かったけれど、まあ、仕方ありません。もうちょっと先の、花がいっぱい咲いているあたりで改めて休むことにしましょう。

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頂上から八本歯のコルへと向かって、岩陵帯を下りていきます。ロープや鎖が設置されていますが、非常な高度感があります。一度にどうしても一人しか通過できないところもあり、上と下で声を掛けてやり繰りしています。たぶんこの日の9時から14時あたりになると、この部分で渋滞が発生していた気がします。

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途中の景色が、非常に、素敵でした。

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標高を下げていくと、お花畑が一面に広がっています。私は花には全く詳しくありませんが、それでも見とれてしまします。

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お花畑の写真をもう一枚です。

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黙々と、ひたすらルートを下っていきます。目の前には稜線が、間ノ岳へと続いています。私でも頑張ってみたら、あの間ノ岳まで往復出来たかな?当日の天気は安定していて、時間もあるといえばあったから、出来たかも。しかし何となく目の前みたいな気分になりますが、そんなにすぐに往復できる距離でもありませんので。

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八本歯のコルに8時10分ごろ到着です。このあと広河原へ向かうルートは、梯子が連続します。こっちのルートから登ってくるのも、なかなか大変だと思います。

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標高が下がってくると、なかなか暑いです。八本歯のコルぐらいから下側は木も茂ってきまして、だから日影もあり、ホッとします。

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見上げると、北岳バットレスが迫ってきています。ここを登る人もいるそうで、すごい世界です。

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9時半ぐらいですが、最初の水場に着きました。水の流れる音が気持ち良いですね。時間は早いけれど、もうここで小屋で作ってもらってきたお弁当を食べてしまいます。服やタオルを替えて、ちょっと休憩して、念のために水筒を満タンに詰めておきます。この辺りの、こういう時間ぐらいから、今朝のバスで広河原に着いたひとたちとすれ違うようになります。

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広河原のバスターミナルには12:10ぐらいの到着でした。12:45に広河原を出発するシャトルバスへ乗ろうと思います。トイレを済ませて、バスの切符を買って、飲み物を買って、荷物を片付けて。あとはバスに乗る人たちの行列に私も並んで順番を待ちます。

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シャトルバスは、ギリギリいっぱいの人を載せて、12:45の定刻に出発して、芦安温泉の駐車場には13:45の到着でした。所属会の先輩へ無事に下山していると連絡して、奥さんにも電話して、荷物を片付けて、14時半ぐらいに駐車場を出発しました。

 

途中にある「やまなみの湯」で温泉に入って、 18時前には帰宅しています。

温泉「やまなみの湯」

 

 

 

以下は、感想です。

 

 

 

今回私は一泊二日で北岳に登りましたが、途中で色々な人たちと触れ合いました。なかなか魅力的な人が多かった。特に名前とか住所も電話もメールアドレスも聞いていませんし、おそらくほとんどの方に次にお会いする事は無いと思いますが。ひょっとしたらいつかまたどこかで会うのかも知れません。

 

このブログも、ひょっとしたら誰かとご縁があって、ご意見を頂いたり何かの機会に会ったりするのかも知れません。

 

 

 

もちろん山登りは実際に山登りをするだけで十分だ、という人も多いと思いますが。今ならみんな携帯を持って山登りに行きますし、その携帯は写真を撮る機能もありますから。無理じゃなければ、山登りして撮って来た写真をブログにアップしていくと、新しい発見と出会いもある、かもしれません。

 

そもそも山登りじゃなても構いませんし、ブログじゃなくても構いませんから。もし無理じゃなければ、自分自身の中心的な関心事でずっと続けていきたい分野について、何かしらの発信をしてみると、それはけっこう悪くないものですよ。

 

 

 

最後に。このたび北岳でお世話になった全ての方々へ、心から感謝です。ありがとうございます。またいつかお会い出来る事を願っています。

北岳へ登りました。 (1泊2日で、8/12ぶん)

まさひとです。こんにちは。

 

 

 

いま台風10号が迫ってきていまして、被害の少ない事を願うばかりです。今年はあんまり台風が発生しないなあと思っていましたが、8月の後半になって立て続けに9号と10号そして11号と発生しました。

 

熊本の地震とか、災害は多いですね。

 

 

 

さて。8/12~13に私は一泊二日で、山梨県内にある北岳(きただけ 3193m)へ登りました。今回は一人だけです。北岳肩ノ小屋へ泊まっています。なかなかすごいところでした。

 

8/11に道の駅しらねで車中泊しまして、8/12は朝早くに芦安温泉へ移動しました。5:45に芦安温泉発のシャトルバスに乗っていて、広河原へ6:45ぐらいの到着でした。

 

写真も内容も多いので今回はブログを2回に分けて、8/12分と8/13分と、それぞれアップします。 

 

 

 

では、8/12の写真を見ていきましょう。

 

 

 

シャトルバスで広河原に着いたのが6:45ぐらいでした。芦安温泉から乗ると1時間ぐらいですが、ハイシーズンでお客さんが多いと1時間ずっと立っているしかないので、なかなか疲れます。到着してからトイレを済ませて登山計画書を出し、飲み物を買って、7時前後に広河原をスタートしました。

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最初は水の多い樹林の中を歩きます。まだこの辺りは、バスを一緒に下りた人たちも前後していましたが、どんどん抜かれて、私はすぐに最後のひとりになっていました。

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白根御池小屋の分岐点を過ぎて、もう標高は1800m前後なのに、かなり暑いです。あっという間にTシャツ一枚だけになりました。やや虫が多めです。谷の底を進むので、ほとんど風が無いままでした。黙々と登ります。

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まだ標高は低いのですが、そんな辺りにも花がいっぱい咲いていました。

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へとへとになりながら、それでも9:50ぐらいに二俣(ふたまた)へと到着でした。8/12の私は、肩ノ小屋までを予定していましたから、右俣へと進みます。

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二俣を過ぎて、10時半ぐらいに標高で2400mぐらいまで登ってきました。大樺沢の雪渓が下に見えました。2015~16年の冬に雪が少なかった影響でしょうか、ずいぶんと雪渓が小さめでした。

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二俣から右俣沿いに稜線まで登る途中でも、花がいっぱい咲いていました。

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草すべりを経て白根御池小屋へと向かうルートの分岐点を通過すると、もうすぐに主稜線です。

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うむ。雲が下に広がっています。

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稜線まで、あと少しです。焦らず、ゆっくりでも大丈夫だから、一定のペースで登っていきます。

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ほぼ、主稜線へと登り切りました。標高は2880mほどでしょうか。広河原を挟んで東側の山々を見ています。雲が多いのでシルエットがイマイチ良く分からないけれど、鳳凰三山がある方角です。

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こちらは同じく稜線より、北側です。

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小太郎尾根の分岐点を12:20ぐらいに越えました。ここで休んでいると大樺沢の下の方ですが、ヘリコプタがホバリングしている音が続いていました。何か事故でも起きて誰かがヘリの出動を要請したのかと思いましたが、結局ずっとヘリは雲の中で、何が起きたのかさっぱり分からないままでした。

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北沢峠から仙丈ヶ岳(せんじょうがだけ 3032.6m)までの稜線が見えています。小太郎尾根の分岐点を過ぎてから肩ノ小屋までは、歩きやすい稜線上の道です。8/12の当日は雲も多めでしたが、天気は安定していたし、まずまず悪くない大展望でした。

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さあ!あとちょっとです。

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大展望でした。

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色とりどりのテントが見えてきました。北岳肩ノ小屋はもうすぐです。北岳の頂上も迫ってきています。

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肩ノ小屋には13:20ぐらいの到着でした。8/12の行動の予定はここまでです。とりあえず小屋で宿泊を手続きしたら、晩ご飯までのんびり過ごすとしましょう。肩ノ小屋ですが一泊二食は8000円で、プラス明日のお弁当が1000円と、ビール500円にバッヂ500円も併せて買ったので、受付の時に支払いは10000円でした。いやはや、さすがに疲れました。

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あとは、晩ご飯を頂いて、消灯までぼんやりして、寝ています。メガネのケースを持って来なくて、これほど混雑する山小屋では失敗でした。逆にヘッドライトはザックに仕舞ったままでも、iphoneの明かりでトイレまでの往復程度なら問題ありませんでした。それと、念のために今回初めてiphneの予備バッテリを持ってきましたが、予備バッテリは持ってきて正解でした。

 

あと。汗で濡れたタオルや服は、昼の間に外で干しておくと、軽くもなりますし臭いも少なくなって良かったです。

 

 

 

以下は、8/12に肩ノ小屋で思ったことです。

 

 

 

今までに泊まった山小屋の中でも、今回の肩ノ小屋が一番混んでいました。晩ご飯も朝ご飯も、5~6回に別れての提供でした。布団は2人で1枚でした。肩ノ小屋に150人ほど泊まっていて、周りにテント泊したひとが100人とか、そんな印象でした。 

 

もちろん居住性とか、全然眠れる環境じゃないとか、更には水が有料だとか、トイレとか、一般的な生活からみると山小屋は、どうしても諸々ひどい訳ですが。山小屋で過ごす時間も、これはこれで、山登りの楽しみのひとつかなと私は思っています。たまたま隣り合わせたひとと、色々話したり親しくなったりだとか。

 

 

 

今回の私は、1人でしたから肩ノ小屋に泊まりましたが。3人以上なら小屋の周りでテントを張って泊まれば居住性だって高くなりますし、楽しいと思います。小屋のすぐ周りに張ったテントで過ごすけれど、晩ご飯も朝ご飯もアルコールやトイレまで小屋に依存すれば、そこまで荷物は増えませんから。実際にそうしている人たちも多いです。

 

【北岳山頂まで50分】肩の小屋 公式サイト

 

あと。北岳肩ノ小屋は、食事が素晴らしく美味しかった。私は晩ご飯と朝ご飯と、更にはお弁当も頂きましたが、置かれている環境を考えたらびっくりの美味しさでした。設備は少し古くなってきつつある印象でしたが、スタッフもみんな親切でした。北岳肩ノ小屋に泊まって良かったと思いました。

 

 

 

他にも良い山小屋は、あちこちにあるのでしょうけど。 北岳肩ノ小屋も、私は好きです。