まさひとです。こんにちは。
某方面から、何かオススメする本を紹介するように言われました。だからここに下書きとして、森博嗣の短編「キシマ先生の静かな生活 The Silent World of Dr.Kishima 」を紹介していきます。短編集「まどろみ消去」講談社文庫に収録されています。
まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE (講談社文庫) | 森博嗣 | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
『まどろみ消去』(森 博嗣):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
講談社の公式サイトから、短編集「まどろみ消去」の表紙を貼っておきます。
短編の本作品とは別に、本作品を長編に書き直した作品が「喜嶋先生の静かな世界」です。短編を読んで、気に入ったのなら是非この長編もオススメします。基本的な登場人物や構成は同じです。
一般的な森博嗣の作品はミステリですが、本作品はミステリではありません。
主人公は大学院へ進学し、研究者に育っていく過程で、キシマ先生と触れ合います。主人公より10歳年上で、指導する教官でもあり、同じ研究領域の先輩です。
コンピュータが登場し始めた時期で、大学の計算機センターに入り浸っていて、そこで沢村さんと知り合います。
これは長編の方ですが、講談社の公式サイトでは「学問の深遠さ、研究の純粋さ、大学の意義を語る自伝的小説」と紹介されています。
著者の森博嗣は工学博士でもあり、研究の方面でも実績があります。また小説家としても多方面に膨大な作品シリーズがあります。
本作品は、研究とは何か?価値があるとは何か?やるべきことは何か?本質はどこか?を問いかけます。「学問には王道しかない」という台詞が登場します。
終わりは、あっけないです。綺麗で純粋で、少し悲しくなります。「キシマ先生の静かな生活」を私はオススメします。