「池波正太郎の銀座日記」新潮文庫

まさひとです。こんにちは。

 

 

 

 

また、何か本を紹介するように某方面から言われまして。色々考えましたが今回の私は「池波正太郎の銀座日記」(新潮文庫)をオススメしようと決めました。以下は自分のためのメモ書きです。
 
池波正太郎は「鬼平犯科帳」「仕掛人藤枝梅安」「剣客商売」などが代表作ですが。随筆も素敵です。

 

 

 


本書は、銀座のタウン雑誌「銀座百点」に昭和58年から平成2年まで書き続けられたものが1冊にまとめられています。池波正太郎の愛してやまなかった映画演劇の感想と、前後の飲み食いに多くが割かれています。
 
映画演劇は幅広く何でも観ていて、飲み食いも庶民的な飲食店が続きます。

 

 

 


池波正太郎の飲み食いの好みは実にはっきりしています。寿司なら「与志乃」「新富寿し」、洋食なら「煉瓦亭」「資生堂パーラー」、中華なら「銀座楼蘭」「揚子江菜館」などの好みの店が繰り返し登場します。

 

新潮社の公式サイトをリンク貼っておきます。
https://www.shinchosha.co.jp/book/115659/

 

 

 


B級グルメのおいしい銀座2」文春文庫に収録されている、左近司修の解説が詳しいです。飲食店の写真も綺麗です。
 
それなりに年を取った男性がひとりで出かけて、映画演劇を見て、街の飲食店で食事をする。その楽しみを淡々と述べているところが私は好きです。食べたいものを食べている。何より趣味がいい。

 

 

 


今は映画演劇でも、飲食店でも、情報が世の中にあふれていますよね。で。そういう世の中の評価とは別に、自分のなかでの映画演劇とか飲食店とかもろもろの評価はなるべく自分自身で決めていこうよ、と思いますね。楽じゃないけど。じゃないと、自分自身が本当は何を考えていて、何を好きなのかさえも分からなくなりそうで。
 
以上、今回の私は「池波正太郎の銀座日記」新潮文庫をオススメします。

 

 

 

 

新潮社の公式サイトから、本書の表紙を貼っておきます。

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